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河村電器、20A接続箱バージョンアップ

筐体小型化、専用ケーブル一新でコスト低減

同社の20A接続箱(14回路タイプ)

キュービクル大手の河村電器産業(愛知県瀬戸市、水野一隆社長)は、容量20Aの直流開閉器を搭載した接続箱をバージョンアップし、今年度から販売を本格化した。筐体を小型化したほか、結晶系パネル専用ケーブルのコストダウンを実現している。

同社は、昨年2月に直流開閉器の容量を10Aから20Aにアップさせた新型接続箱を投入。1回路に接続できるパネルの容量を倍増させることで回路数を半減。接続箱や集電箱、付随するケーブルや施工費の削減を狙った。

今年3月には20A接続箱のバージョンアップを実施、筐体を一新した。パネルの下に設置できるよう、615㎜だった従来品の縦寸法を500㎜以下に抑えた。さらにシームレス構造を採用するなど、強度面も向上させたという。

「施工現場でのニーズを取り入れた。条件によって変わるが、一般的なシステム設計であれば、4段組みの10度設置でもパネルの下に取り付けられると思う」(マーケティング統括部戦略課戦略立案係の水野敦之係長)。

また、20A接続箱を結晶系パネルと繋ぐ場合、並列接続することで電流が逆流する恐れがあり、逆流防止ダイオードを内蔵した専用の並列ケーブルが必要になる。これまでは特注品を使っていたが、同社はこのほど汎用品を開発、ケーブルコストを半減させた。

これについて水野係長は、「結晶系パネルを使った1MWの発電所で20A接続箱を使えば、従来の10A接続箱と比べ、接続箱やケーブルコストを3割程度削減できると思う。設置数が減るので施工性も向上するはずだ」と語った。

結晶系パネル 専用ケーブルをコストダウン

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