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ニチコン、亀岡工場でV2H年産能力を増強

8倍の7万台へ

航空写真

ニチコンは2023年12月、京都の亀岡工場で生産棟を新設し、V2H(車から住宅への電力供給)設備の年産能力を7万台へ増強する方針を示した。EV(電気自動車)用急速充電器や住宅用蓄電設備の生産能力も高め、EVの普及を見据えて設備の供給体制を強化する。

同社はこのほど、亀岡工場に生産棟を新設、同工場におけるV2H設備と急速充電器、住宅用蓄電設備の生産能力をそれぞれ増強する。V2H設備を従来比8倍の年産7万台へ、急速充電器を4倍の年産5000台へ、蓄電設備を4倍の年産5.4万台へ、それぞれ引き上げる。建屋と生産設備を併せて計約20億円投じ、これから順次生産設備を導入していく。

同社NECST事業本部長の桃井恒浩執行役員は、「電動車の導入が加速しており、関連設備の需要が高まっている。先を見据えて生産体制を整備した」と話す。

同社は亀岡工場でV2H設備と急速充電器を、福井県の若狭工場で住宅用蓄電設備を量産してきたが、需要拡大に備え、亀岡工場の生産能力を高める。

ニチコン亀岡の新生産棟『ES1(Energy Solution Factory1)』

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