バックナンバーのご案内

PVeye 2018年5月号

特集「〝最強中国〟の実相と趨勢」

中国の勢いが凄まじい。
世界の太陽光パネル生産に占める中国の生産シェアが
実に85％を超え、それらを呑み込む莫大な需要も自国に創り出した。〝最強中国〟の実相に迫り、趨勢を占う。

〝最強中国〟の実相と趨勢

中国の勢いが凄まじい。

世界の太陽光パネル生産に占める中国の生産

シェアが実に85％を超え、それらを呑み込む莫大な需要も自国に創り出した。

いまや需給を支配し、市況も操れるのだから、中国が世界の太陽光発電市場を制覇したと

いっても過言ではなかろう。

事実、欧州市場の衰退は、中国製品の流入を

妨げた関税措置に起因しているし、米政府の

緊急輸入制限にしても、中国製品を

締め出せば、米市場の急冷は目に見えている。

日本も例外ではない。安かろう悪かろうと揶揄してみても、FIT価格が18円に下がったいま、中国製品に頼らざるを得ないのが実情だ。

ともあれ、中国製品の品質は向上し、

性能は日本製に肉薄している。

投資を継続して最新設備で量産する

中国メーカーに対し、投資を控えて

旧来設備でしか生産できない日本メーカーだ。日本勢がいつ抜かれても不思議ではない。

〝最強中国〟の実相に迫り、趨勢を占う。

中国メーカー不撓不屈の20年

いまでこそ最強だが、かつて中国勢は

存亡の淵に立たされていた。

しかし危機にも屈さず、商機へと突き進む

強さが勝利を呼び込んだのだろう。

〝最強中国〟不撓不屈の20年を辿る。

〝最強中国〟の礎を築いた老練2社がいまを語る

無錫サンテックパワー／何双权社長

インリー・グリーンエナジー／宋登元 CTO

伸びる技術力圧巻の競争力

全量売電から自家消費へ、中国国内の

市場構造が変化し、中国メーカーは高性能品の

開発を強めている。

彼らは技術力でも最強を狙うつもりだ。

「パネル生産の完全無人化で

コストを低減する」

GCLシステムインテグレーションテクノロジー罗鑫社長

「アルミ架台で中国市場を攻略する」

厦門安泰新エネルギーテクノロジー

黄麗琴社長

「当社のパネル技術は誰にも真似できない」

セラフィムソーラー李綱総経理

多角経営に舵切ったトリナの勝算

太陽光パネル世界2位のトリナ・ソーラー

（江蘇省常州市、高紀凡会長）が

事業の多角化に乗り出す。

パネルとPCS、架台一式をパッケージとして

提供するほか、IoTプラットフォームの

開発も進める。

太陽光で北京に青空を

次代を拓く〝三極司〟

パネル原価W20円台へ

ロンジが仕掛ける単結晶革命

PCS界を席巻したファーウェイの次なる野望

年産力2600万kWh

眠れる獅子BYDの潜在競争力

まだまだやれる！

売価18円時代の低圧太陽光発電所開発

3月23日、2018年度の太陽光発電の売電単価が正式に決まった。出力10kW以上2MW未満の非住宅用太陽光発電所の売電単価は

18円／kWhとなった。

市場の先行きを不安視する声もあるが、

EPC（設計・調達・建設）各社はまだ開発を

続けると意気込んでいる。

未開拓市場を狙え！

水上メガソーラー開発マニュアル

売電単価の減額に適地の減少。「もう日本でメガソーラーは開発できない」と悲観ムードが

漂っているが、可能性はまだある。

ため池などを利用した水上メガソーラーだ。

土壌造成が不要で、建設期間も読みやすい。

陸上と比較し、開発マニュアルを作成した。

伊豆メガソーラー問題

漁業関係者ら、建設差止め要求仮処分申立て

事業者と住民の対立が続く静岡県伊東市の

メガソーラー問題で、地元の漁協、

スキューバダイビング事業者らが3月28日、

発電所の建設差止めを求める仮処分を静岡地方裁判所沼津支部に申立てた。

申立人らは、漁業や営業権の侵害を

訴えている。

国内最大メガソーラー稼働へ

建設順調、住民の理解進む

くにうみアセットマネジメントが開発してきた岡山県のメガソーラー計画が実を結びそうだ。

2月より試運転を開始し、秋にも商業運転に

入る。完工した案件では国内最大だ。

開発は問題なく進んだのか。

〝グローバル・セル・協業〟へ転換　19年度が本当の勝負

パナソニック執行役員／

エコソリューションズ社副社長

品田正弘

エナジーシステム事業部事業部長

兼ソーラーシステムビジネスユニット長

赤字に陥った太陽光感電事業の再建を図る

パナソニック。2017年度は大きく方針を

転換したという。同事業を率いる品田正弘

エコソリューションズ社副社長に話を聞いた。

TMEIC（東芝三菱電機産業システム）

国内出荷実績8GW

リーディングカンパニーの矜持と責務

国内に累計8GWの太陽光発電用PCSを出荷してきたTMEIC。

最近は海外展開の強化が目立つが、国内市場での攻勢も緩めていないようだ。

系統安定化対策などの新たな商機もにらみつつ、事業拡大を狙う。

Vol.24 ベネックスソーラーポート

アップルツリー事業本部

南谷幸男本部長

「今期は土台づくりの年」

東電HD、電力小売りの新会社設立
NEDO、発電コスト7円／kWhの達成目標を5年前倒し
富士通総研、『ローカルVPPイニシアティブ』設立
コーユー、住宅用太陽光向け鳥害対策システム発売
REC、日本向け90MW弱出荷
バレッグス、オフグリッド住宅発売
イオン、RE100加盟
ソーラーフロンティア産業用太陽光の無償設置で自家消費促進
PGSホーム販売件数30％増へ
トーヨーグループ、南相馬市に営農型太陽光
橋本商会、獣害対策フェンス発売
みんな電力、電力の直接取引システム開発へ
ビーロット、中古取引市場に参入
ソーラーアセットマネジメントアジア、5月24日開幕
中・ジンコパネル輸出量9.8GW 2年連続世界首位