中国の太陽電池大手トリナソーラーの日本法人トリナ・ソーラー・ジャパンは5月25日に製品セミナーを開催し、マルチバスバーを採用した新製品や1500V対応製品を紹介した。
　同社はセミナー内で、17年10月を目途に12本バスバーを採用した製品の量産を開始すると予定。セル表面に設置するバスバー電極を従来品の5本から12本に増やすことでバスバー電極間の距離を短くして抵抗ロスを削減するという。さらに従来の平滑なリボン電極を円柱状のワイヤー電極にして、反射光を利用し、光の入射量を増やした。12本バスバーは半田によって電極形成をする。同社の発表によると、多結晶の場合従来の5本バスバーと比べてモジュール変換効率が16.8％から17.1％に、出力が275Wから280Wになり、単結晶の場合18．3％から18.6％に、300Wから305Wになったという。マルチバスバー採用のモジュールはテュフの認証を既に取得済みで今年7月に月４MW程度の少量製品を開始、10月には月産40MWの量産体制を整える予定で、日本へは「量産体制が整い次第、10月以降の販売になる」という。
　そのほか、セミナーでは、ダブルガラスのフレームレス、フレーム付きモジュールの1500V対応の新製品も発表。通常フレームモジュールはバックシートを1500V用に開発したほか、端子ボックスを再設計した。