発電所のデューデリから再生、O&Mまで O&M界の名医CO2Oが発電量保証をスタート

2015.10.01

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 太陽光発電所の調査・診断(デューデリジェンス)、再生、O&M(管理・保守)までワンストップで提供するCO2Oが、2016年にも発電量保証をスタートさせる。O&M界の名医、CO2Oとは。

 架台の強度不足によって、稼動後わずか6ヶ月でスネイルトレイルが多発した発電所。半分しか打ち込まれなかった基礎。内部に泥が入ったまま結線した結果、焼け焦げたコネクタ。土砂崩れを起こし、見るも無残な姿を晒す発電所の数々。
 「すでに稼動している発電所のうち、設計ミス・施工不良による不具合を抱えた発電所は、想像以上に多いことが実体でしょう」。CO2Oの酒井正行社長はこう指摘する。実際、表沙汰にはなっていないだけで、火災等の重大事故も発生しているという。
 2009年に設立されたCO2O。日本向け出荷量が1GWを超える海外大手の太陽電池メーカーのアフターサポートを担い、全量買い取り制度が始まった12年から全国各地の発電所を飛び回ってきた。世間に太陽電池についての知識がほとんど定着していなかった初期から、調査・診断を重ね研鑽を積み、そこで彼らが目にしたのは、設計ミス・施工不良を抱えたまま稼動してしまった発電所だった。
 「不具合を放置すると資産価値に大きなダメージを及ぼす」。酒井社長はそう痛感するが、先の不具合事例はほんの一握り。発電所オーナーが気づいていないだけで、発電トラブルを抱えた発電所は実に多い。
 「果たして自分が所有する発電所は20年間もつのか。客観的に発電所の価値を再評価すべきだ」と警鐘を鳴らす。ただ再評価をするにしても、専門の知識に基づいて行う必要がある。「たとえばガンを患ったとしましょう。初期の段階なら簡単な手術で切除できるかもしれないが、医師にかかって精密検査を行わず、薬局で購入した痛み止めに頼るような対処療法をする間に、病巣は大きくなってしまう」。
 発見が早ければ早いほど完治しやすく費用も安く済むし、発電リターンも増えていく。発電所の診断はまるで人間の体のようだと酒井社長はいう。「根本的な不具合を取り除く手術と、除去後にどのように健康体を保つかは考え方もアプローチも違う」。酒井社長は建設と運用段階での発電リスクはまったくの別物だという。発電所の「制御不能なリスク」とは設計・建設に起因するものであって、O&Mでいくらコントロールしようにも、膿を出し切らない限り、対処療法にしかならない。
 造成工事に不備があれば降雨によって知らぬ間に地盤が崩れ、数年後に架台の足ごと流されるかもしれない。半分しか打ち込まれなかった基礎はいずれ倒壊するだろう。あるいはケーブル工事不良の結果、電気抵抗が高まり火災の原因になるかもしれない。
 酒井社長は「潜在的な不具合の予見と、その原因を明らかにするために必要なのがデューデリです。ただし、こうした施工の不備は、決して設計図書からだけでは読み取ることはできず、設計の良し悪しを評価することはもちろん、現地に赴き、詳細な調査や、維持管理をして行く為には何が必要なのかを併せて診断することが重要です」と指摘する。
 だがその一方で、いくら完璧に設計・施工をした発電所であっても、発電リスクをゼロにすることはできない。そのリスクをいかにコントロールするかがO&Mの腕の見せ所だ。
 「車の車検が好例です。自動車というしっかりとした工業製品であっても、長期間使う限り、事故へとつながるリスクが発生するから、車検という制度がある」。
 太陽光発電所も然り、だ。発電所は立地環境やシステム構成、設計思想によって、固有の特性を持っており、同じ病気でも症状や進行が違ってくる。施設の特性に応じた処方箋が必要なのだが、「O&Mのアプローチは、発電所ごとに違って当然のはず。なのに、あるのは一律的な手法ばかり。根本的に何が問題なのか。どういった潜在的なリスクを抱えているのか。HOWではなくWHATに意識を向けないと本来必要なHOWまで見失ってしまう」と酒井社長は語る。
 そこでCO2Oでは「プロの眼を使った調査・診断を受けて、あなたが所有する発電所のバリューとリスクを定量化しましょう」と提唱する。調査・診断とは健康診断そのもの。診断結果によって不具合が見つかれば、手術や投薬を通じ、健康体を取り戻す。
 CO2Oが手がけるデューデリ、発電所の再生は、O&Mを遥かに超えた事業領域だ。世界大手の太陽電池メーカーのサポート部隊として磨いた劣化メカニズムへの造詣。こうした経験値とともに、施設はどう運用すべきか。設計や工事はどうあるべきか。施設管理や設計・施工を理解した人材なくして容易に踏み込める領域ではない。
 酒井社長も「設計管理・施工管理、竣工検査までワンストップでできるO&Mプロバイダーは数少ないですよ」と語る。
 制御不能な発電リスクの芽を摘み、最小の被害で済むよう理論的O&Mでリスクをコントールさえすれば、「太陽光発電所って何も怖くないんですよ。火力や水力発電と違って、回転機器がない分、安定して発電します」とも話す。
 そんなCO2Oが次に展開するのが、発電量保証だ。実日射強度や気温などのデータから期待発電量を算出し、理論発電量のうち80〜85%は保証するというもの。「我々がO&Mをしたのに、発電しなかったらO&M費用は無料で結構です。そんな考えから生まれたビジネスモデル」だという。
 スタート時期は16年。そのときには、発電所の証券化や転売といったセカンダリーマーケットも本格化し、太陽光発電所は第二幕を迎えているだろう。
 「薬局は多いが、適切な処方箋を提供してくれるO&Mの名医がいない」とお嘆きの発電所のオーナーたち。一度、CO2Oに相談してみてはいかがか。きっと発電量がアップするような再生プランと一緒に、20年間にわたるO&Mを提供してくれるから。

株式会社CO2O
東京都港区芝浦3丁目2番16号田町イーストビル7階
TEL:03-5439-5242
E-mail‌‌:info@co2o.com
http://www.co2o.com/

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