コスト競争力で躍進するパワーウェイ・ジャパン 太陽光用架台、今期500MW受注へ

2013.07.06

PVeye PR

 スクリュー式杭打ち基礎を用いた太陽光発電用架台を販売するパワーウェイ・ジャパン(東京都新宿区)。同社の架台は国内のEPC(発電所の設計・調達・建設)業者から定評があり、受注を大幅に伸ばしている。2012年12月末時点の受注量は発電規模に換算して100MW、今期は500MWにのぼる見込みだ。同製品の魅力に迫る。

 同社は、太陽光発電用架台の中国大手パワーウェイの日本法人として12年2月に設立。同年3月よりメガソーラー用のスクリュー式杭打ち架台『パワースクリュー』を日本で販売した。
 同架台の特長は、一般のコンクリート基礎とは異なり、先端がネジ状の支柱を地中1.4m程度埋め込んで架台を支えるスクリュー式杭打ち基礎を用いた点にある。傾斜角30度以内の傾斜地であれば、支柱を垂直に打ち込むことで水平を維持できる。このため、コンクリート基礎を用いる際は、土地を平らにする造成工事が不可欠になるが、同社の基礎であれば、その工事を省くことができる。
 すなわち、最大の強みはコストパフォーマンスである。架台と基礎を合わせた部材費はkW当たり2万5000円と割安。しかも同社の基礎を採用すれば、用地の状態にもよるが土地の造成工事を省けるため、建設費を大幅に削減できる。発電事業者にとって経済的メリットは大きい。
 郭海彬取締役は「当社の基礎と架台を使えば、出力1MWの太陽光発電所は最短10日で施工できます。コンクリート基礎を用いて1MWのメガソーラーを建設すると、通常1ヵ月はかかるでしょう。つまり当社の架台は、建設期間を3分の1に短縮でき、理論上施工費を3分の1にコストダウンできるのです」。
 架台の強度維持にも気を配る。郭取締役は、「11年版の『JIS8955(太陽電池アレイ用支持物設計標準)』に基づき、耐荷重対策も万全です。長期耐久性にも力を入れています」。
 同架台は、国際認証機関である独・テュフラインランドの認証を取得済み。12年1月には、独ジーメンスが南アフリカで建設する発電規模100MWのプロジェクトに採用されるなど、世界的に実績を上げている。

低圧向けも販売強化

 同社の架台はメガソーラー案件での採用が伸びており、12年度には最大で出力30MWの大規模案件に導入された。ただ今年5月頃からは出力50kW未満の小規模案件で使用される機会も増えており、屋根上用架台の出荷も好調だ。
 同社の陸屋根用架台は、セメントで架台底部のアルミトレーを抑えて固定する自重式。架台そのものの重量で固定する機構になっており、金具を屋根に打ち込んで架台を留める必要がない。毎秒60m以上の風圧荷重にも耐える強度を維持しつつ施工性を高めた。なお同架台と基礎などを含めた部材費は、kW当たり3万5000円である。
 このほか、折半屋根用架台やコンクリート基礎を用いた地上設置用架台なども取り揃えている。中国のパワーウェイは現在、1GW以上の年産能力を保有し、圧倒的なスケールメリットでコストパフォーマンスの高い製品を生産している。
 こうした製品そのものの競争力に加え、同社は日本の運送事情を考慮して、配送の合理化も進めた。
 同社の架台の最小ロットは2段6列でモジュール12枚、出力3kW設置できる。これを1セットとし、4セット束ねた枠を設けて4トントラックに2枠の積めるようにした。つまり4トントラック1台に最大24kW相当の架台が載る。50kW案件であれば4トントラック2台で運送すればよい。
 郭取締役は、「今後は商品開発をより強化して、各種モジュールの特徴に合致した架台を製品化していく。当社の強みはコスト競争力です。円安の影響で仕入れコストが上昇しても、設計からコストを下げていく。もちろん品質は維持します」と意欲的である。

株式会社パワーウェイ・ジャパン
〒163-1431 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティビル11F
TEL:03-5333-6306 FAX:03-5365-2332
HP:http://japan.pvpowerway.com/

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