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RECソーラー、多雪地域用の補強架台開発

ニイガタ製販と共同で

ノルウェーの太陽光パネルメーカー、RECソーラーは2023年12月26日、ニイガタ製販と多雪地域向けの補強架台を開発したと発表した。補強架台を用いれば、最大積雪量2.6mの地域でも太陽光パネルを設置できるという。積雪地域で太陽光発電の潜在需要を掘り起こす狙いだ。

両社は、働き幅500mmのハゼ式折板屋根に対応した補強架台を開発した。太陽光パネル1枚あたり2本の通し受け金具と4個の掴み金具で設置するというもので、RECソーラージャパンの千種建介営業統括責任者は、「直付け工法とラック工法の中間に位置する架台だ」と説明する。

というのも、縦桟を用いるラック工法は積雪への耐荷重性を高められるものの割高になりがちだ。直付け工法はコストを抑えやすいが、耐荷重性が比較的低くなる。そこで両社は、両工法を融合させ、コストを抑えつつ、積雪への耐荷重性を確保した架台を開発した。

補強架台に対応する同社の太陽光パネルは、裏面に搭載した2本のサポートバーによって表面の最大積雪荷重が7000Paと高く、すでに最大積雪量2.3mまで対応していた。それを同社は今回、補強架台との組み合わせでパネルの最大積雪荷重を8000Paまで高め、最大積雪量2.6mの地域でのパネル設置を可能にしたのである。なお、補強架台の価格はkWあたり1.5万~2万円程度となる模様だ。

千種営業統括責任者は、「多雪地域でも太陽光発電の導入ポテンシャルはある。補強架台を使えば、積雪量が2m以上の地域でも設置できる」とし、「今後はさらなる価格低減を追求していく」と語る。

なお現在、補強架台に対応した太陽光パネルは、出力410~420Wの40セル相当品のみだが、同社は出力450~470Wの44セル相当品を用いた補強架台の評価を進めており、今後追加する予定である。

新開発した多雪地域向け補強架台のイメージ

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