発刊にあたって
その呼び名はPhotovoltaic、あるいはPVともいうし、中国や台湾では太陽能源と記される。
青や紫といった色彩を好み、灼熱の砂漠から氷河地帯まで。
今日から明日、明後日と世界中を駆け巡り、やがては世界を変えるだろう。
今はまだ揺籃期にあるPVマーケットは政策に依存するがゆえ、急激な市場変動や価格の乱高下、あるいは企業間淘汰といった形で歪みが生じ、ときに危うさを覗かせる。
だが、コスト低減と技術革新は確実に進み、3・11を経た日本もようやくFIT(全量買取制度)をスタートさせる。
この今は幼く薔薇色の表情を持つエネルギーが創る新たな世界像。PVeyeはそれら全てを描き尽くしたいと思う。PVとの総称が最も深みある共通言語になる日を夢みて。
編集方針
日本が育んだ太陽光発電の技術は、一般住宅の屋根に導入するという文化を築き上げ、世界に先駆け商業化を果たしました。
独自文化の波は海を越え、PVはFIT(全量買取り制度)を先導した欧州でノイジーマイノリティの世界を脱すると、米国、アジアへと渡り、20年以上の時を経て2012年再び、日本で新たな歴史を刻もうとしております。
しかし、電力の安定供給とは国家基盤そのもの。あの3・11がPVの役割を脱原発の代替源へと変貌させつつありますが、将来に渡るエネルギービジョン、導入に対する政策なくして実現は困難を極めます。さらに言及すれば、PVを中核とした再生可能エネルギーが基幹電力足り得るのか。この問いに対し障壁や疑問の声が多数あることもまた事実です。
そこで、PVeyeは太陽光発電を真摯に追求することで、世界規模での政治・経済動向、技術革新、さらには社会情勢を正確に捉え、PVが拓く新たなエネルギー像を読者に提供して参ります。
体裁
発刊日 | 毎月25日 |
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創刊日 | 2012年3月23日 |
サイズ | A4変型 60ページ |
価格 | 1,800円(税別)※ |
定期購読料 | 18,000円(税別) |
発行部数 | 10,000部 |
※バックナンバーPVeye2014年4月号(2014年3月25日号)~2019年10月号(2019年9月25日号)の価格は1,796円(税別)となっております。