クボタ、営農用太陽光26年末20MW開発へ
農業機械大手のクボタはこのほど、2026年末までに計80haの農地で合計出力20MWの営農用太陽光発電所を開発する計画を示した。営農用太陽光発電事業に本腰を入れる構えである。
クボタは24年7月から営農用太陽光発電所を開発するグリーンシステムコーポレーションと協業している。EPC(設計・調達・建設)をグリーンシステムコーポレーションに発注し、営農はグリーンシステムコーポレーションの関連会社で農業法人のアグロエコロジーに委託。下部農地では米や麦、大豆などを栽培している。
クボタは、栃木県や茨城県で、低圧規模の営農用太陽光発電所を約3MW稼働させており、再生可能エネルギー電力は、茨城県つくばみらい市のクボタの工場に自己託送方式で供給している。今後開発予定の営農用太陽光発電所でもグリーンシステムコーポレーションやアグロエコロジーと協業していく方針だ。
クボタ機械事業本部イノベーションセンタービジネスアクセラレーション部グリーンエネルギー事業推進室 兼ビジネスインキュベーション部カーボンニュートラルビジネス企画室の谷直人氏は、「千葉県船橋市や大阪府堺市の当社の工場にも自己託送で再エネ電力を供給していく。営農用太陽光発電事業の全国展開も見据えている」と語る。
クボタは営農用太陽光発電事業を拡大させる。写真はグリーンシステムコーポレーションらと開発した営農用太陽光発電所