九州電気保安協会、太陽光向け 保守点検で包括的なサービス開始
九電子会社らと提携
九州電気保安協会(福岡市、福田光伸理事長)は2025年6月2日、主に九州電力管内の太陽光発電所を対象に保守点検などを包括的に受託するサービスを始めた。九電子会社らと、点検業務からパネル洗浄や草刈りのほか、廃棄パネルの回収まで請け負う。
同協会はこのほど、ドローン(無人航空機)で太陽光発電所を空撮点検する九電ドローンサービスと太陽光パネルの回収運搬や中間処理を行う九電産業に、太陽光パネル洗浄や草刈りを請け負うPVジャパンも加えた3社と業務提携した。
太陽光発電設備の定期点検から草刈りやパネル洗浄のほか、廃棄パネルの回収や中間処理まで、顧客のニーズに対してスポット契約で業務を請け負う。九州電気保安協会が窓口となり、依頼内容に応じて業務提携先に委託する仕組みだ。
九州電気保安協会DX・新事業推進部の麻生和宏部長は、「特定のO&M(管理・保守)企業と契約していない発電事業者の受け皿になれればいい」と話す。価格は非公開としたが、一般の点検業務などの価格と同水準で請け負う模様だ。
同協会は九電管内で電気設備の保安業務を展開。太陽光発電所の点検も多数受託している。