ローカルグッド、地域新電力向け人材紹介開始
地域新電力会社を支援するローカルグッド創成支援機構(東京都港区、大滝精一代表理事)は2025年10月21日、地域新電力会社に人材採用の代行や人材を紹介するサービスを始めた。新電力会社の負担軽減を図りつつ、全国の新電力会社と連携を深めていく。
同機構は、これまでに地域新電力会社向けに需給管理システムの提供や電源の共同調達などを通じて地域新電力会社を支援してきた。それでも、多くの地域新電力会社では、人材の確保や育成、事業運営の体制構築を課題としている。こうした状況を踏まえ、同機構は地域新電力会社の人材基盤の強化に向け、人材採用の代行や人材紹介を始めたのだ。
人材採用の代行では、地域新電力会社や地方の再生可能エネルギー会社に特化した人材採用戦略の立案や、人材採用に必要な一連の事務作業を請け負う。人材紹介では、実際に地域新電力事業を経営し、事業に精通した人材を、アドバイザーや非常勤の社外取締役、監査役として紹介する。
同機構の稲垣憲治事務局長は、「地域新電力会社のなかには、手探りで人材採用を行っている例も多く、業務負担が大きいという課題があった。単に人材採用を代行するだけでなく、先々は支援先の企業が自ら専門人材を採用できるようになってもらえれば」とし、人材紹介については、「単年の派遣ではなく、継続的に行うことで、地域新電力会社の経営基盤の強化に繋げていきたい」と語る。
事業を始めるにあたって、同機構は、求職者と企業の雇用を斡旋するサービス事業者として有料職業紹介事業の許可を取得した。採用代行業務は、同機構のキャリアコンサルタントの有資格者が担う。地域新電力会社や地方の再エネ会社のほか、まちづくり事業に興味のある個人の就職も支援しており、全国規模で相談を受ける。なお、人材採用の代行は、登録費用が税込み11万円、成功報酬が税込み99万円である。

