タオケイ、新商品発売

遠隔監視とウェブカメラをセットに

監視装置製造の中タオケイは5月、遠隔監視装置とウェブカメラを組み合わせた新商品の受注を開始した。どのような機能があるのか。

タオケイの監視装置の外観

FITの開始から7年が経ち、太陽光発電所の運営上生じる様々なリスクが浮き彫りになってきた。一つが盗難だ。

太陽光発電所は人家がない場所に建てられる場合が多く、盗難の被害に遭いやすい。防犯カメラの導入が有効だが、費用が嵩むため、購入に踏み切るオーナーは多くはないようだ。

こうした太陽光発電所オーナーの悩みを解消すべく、タオケイは5月に新商品を発売。遠隔監視装置とウェブカメラに10年分の通信費をセットにし、小売り価格を業界最安級に設定しているという。

新商品の発売に際し、監視カメラ世界大手の中ハイクビジョン(杭州海康威視数字技術)にウェブカメラの製造を委託、自社製の遠隔監視装置と連動できる仕様にした。そのうえで、常時録画した映像をメモリーカードに保存し、アプリを通して太陽光発電所を監視する仕組みを採用。映像の保存は4日間程度だが、その分価格を抑えた。

監視カメラは、防犯対策のみならず、異常の検出にも有効だ。たとえば、太陽光発電設備の出力が突然低下した場合、曇天の影響か、発電設備の異常によるものか、原因の特定は難しい。だが、監視カメラで太陽光発電所の状態を視認できれば、現地へO&M(管理・保守)業者を派遣すべきか否かの判断が下しやすくなる。

中国監視カメラ大手ハイクビジョンの製品を採用する