発電量7%向上!

注目のファーウェイ製リパワリングPCS

PCSをファーウェイのリパワリングPCSに置き換えると、売電収入が増えるらしい。ある事業者によると、発電量が7%も向上したという。ファーウェイ製PCSの魅力に迫った。

ここに来て、太陽光発電所のリパワリング(改修による出力増)の事例が増えており、なかでも分散型PCS(パワーコンディショナ)に置き換えるケースが多い。稼動から10年を超える太陽光発電所では、PCSの劣化が進み、発電量が低下し始めるからだ。

もっとも、大容量の集中型PCSは、部品を交換して使用し続けることもできるが、昨今は、分散型PCSに置き換えるケースが増えており、もっぱらファーウェイ(華為技術)のリパワリング用PCSが重宝されているのだ。

というのも、ファーウェイが2023年10月に発売したリパワリング専用の125kW機、『SUN2000−125KTL−NHM0』は、出力電圧範囲が270~380Ⅴで、最大入力回路数は2回路、直流接続箱と直流ケーブルをそのまま使用できる。PCSの置き換えとともに、直流集電盤を交流集電盤に交換すればよいのである。PCS交換に伴う改造範囲はわずかで、費用の削減や工期の短縮に繋がるわけだ。

性能も申し分ない。最大変換効率は98.9%と高いうえ、MPPT(最大電力点追従)機能が備わっている。太陽光パネルに影がかかることによる発電低下は最小限に抑えられるため、発電量の向上が期待できるのだ。