O&M業界に革命を!afterFITの大望

主技込みなのにMW120万円~

システム上のデータは現場でスマートフォンからでも確認できる

しかし、O&Mに真剣に取り組めば、費用は嵩む。発電事業者にとっては、O&Mの質を担保しつつ、低価格で請け負ってくれるO&M会社が理想だろう。

それゆえ、同社は価格低減も徹底している。O&M費用を1MWあたり主任技術者費込みで120万円~に設定しているのだ。「通常は年間150万円~200万円の費用に加え、法令に必要な主任技術者の業務が別途50~70万円はかかるでしょうから、この価格は破格です」と谷本代表は自信を見せる。

では、なぜ同社はここまでO&M価格を低減できるのか。

太陽光発電所のO&M業務は、法令で定められた主任技術者による保安業務を行う会社と、発電所自体の点検を行うメンテナンス会社など、2社以上に業務を委託しているのが一般的だ。

ここに着目した同社は、1社でO&M業務全般を担うことで、コスト削減を実現している。その実現のために、大規模なIT投資によりマルチな技術者への育成にも注力している。1社で全てのO&M業務を行うにあたっては、個々の技術者にはAC、DC、土木、トラブル対応方法など多岐にわたる知識が必要とされる。これに対しては、レポーティングシステムに発電所のトラブル事例を蓄積・共有することや、動画による実地作業を学べるオンラインプログラムを自社開発。e−ラーニングとOJTを併用し、効率よい知識とスキルの向上を行うとともに、社内認定制度を設けて、スキルとレベルの管理を行っている。

これらの取り組みにより、高品質なサービス提供が実現している。

集合研修、e-ラーニング、OJTと知識とスキル取得に注力