ソラックス、住宅用蓄電設備提案強化

PCSメーカーの中・ソラックスが、住宅用蓄電設備の販売を強化している。どのような製品なのか。

中・ソラックスパワーネットワークテクノロジーは2012年、中国浙江省杭州市で太陽光発電用PCS(パワーコンディショナ)メーカーとして始動した。21年には日本法人、ソラックスパワーネットワークを設立し、産業用PCSや蓄電設備を日本で販売する傍ら、住宅向け製品も供給。住宅用蓄電設備の日本向け出荷量は累計6万kWhに達している。

そんな同社はここに来て住宅用蓄電設備の販売を強めている。主力製品は、『J1ESS』シリーズのPCSとリン酸鉄リチウムイオン蓄電池を一体にした単相ハイブリッド型蓄電設備で、同社は交流出力5.9‌kWに対し、蓄電容量5.8‌kWh、同11.5kWh、同17.3kWhと、3つの蓄電池を用意し、追加で設置できるようにした。

停電時には100V、200Vの電力機器を使用可能にして、家全体に電力を供給する全負荷か、特定の機器に電力を供給する特定負荷か、選べるようにした。特徴的なのは、停電時に太陽光発電からの給電に切り替わる時間が0.01秒と短い点だろう。なお、切り替え時の蓄電池の残容量は任意で設定できる。

さらに同社は、出力5.6‌kW以下のPCSを用いた既設の太陽光発電設備には単機能型の蓄電設備として使用できるようにした。このため、顧客は当面、設備保証のある既設のPCSを使い、数年後に設備構成を変更することもできる。設置年数の浅い既設の太陽光発電設備にも、柔軟に提案できる点は魅力だろう。また、一体型で機器が少なく、省スペース化が施されている点も特長の一つだ。防塵・防水性能を示す保護等級はIP65で、屋外にも設置できる。

同社は、メーカー保証を10年としたうえで、有償で5年と10年の延長保証を付与する。アフターサービスにも力を入れており、全国どこでも対応可能な体制を整えている。このほか、PCSに3回路のMPPT(最大電力点追従)を標準搭載し、ストリングごとに最大出力を追従して太陽光発電の電力を効率よく活用できるようにした。低電圧域にも対応できる仕様とし、早朝など日照の少ない時間帯の電力も無駄なく使用していく方針だ。

25年5月に5.8‌kWh品と11.5‌kWh品を導入した和歌山市内のある住宅オーナーは、システムが安定していて使い勝手がいいという。蓄電容量の選択肢が広いため、住宅のみならず、事業所や店舗などのBCP(事業継続計画)対策にも繋がる製品となりそうだ。これを機にソラックス製品の使用を検討してみてはいかがだろうか。

ウェブサイトはこちら