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鹿児島の蓄電池火災事故から1年超

いまだ復旧の目途立たず

横浜市の火災事故は収束か

一方、23年12月20日に横浜市立釜利谷南小学校で起きた蓄電設備の発火事故は収束したようだ。発火したのは同じくLGエナジーソリューションの三元系リチウムイオン蓄電池だったが、東京ガスらや設備を組み上げたエネルギーギャップが24年6月に代替品を用意し、安全性を確認。24年12月から25年3月にかけて代替品を設置し、順次再稼働させている。

同社らは、蓄電池セルを変更し、自動消火装置を搭載して安全性を高めたほか、監視体制の基準を引き上げ、万が一、トラブルが発生した際も即座に対応できる体制を構築したという。

横浜市脱炭素・GREEN×EXPO推進局脱炭素社会移行推進部の松下功循環型社会推進課長は、「火災事故を教訓に、安全性を最優先に市内の脱炭素化を進めていく」と話す。

今後、系統用蓄電設備の導入が拡大すれば、事故が起こるリスクも上がる。業界を上げて安全性を担保していくべきだろう。

23年12月には横浜市内でも蓄電設備が発火した。事業者の東京ガスらは代替品となる蓄電設備の安全性を確認したうえで、代替品を設置し、順次再稼働させている。写真は横浜市内の学校に設置した代替品の蓄電設備

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