eye sight

長州産業、福島・楢葉に太陽光パネル新工場開設へ

年産200MW26年秋稼働目指す 北米進出を計画

長州産業が福島県楢葉町で太陽光パネルの新工場を開設する。2026年秋頃に年産200MW体制で太陽光パネルの量産を開始する計画だ。(本誌・川副暁優)

長州産業の岡本晋社長

住宅用太陽光パネル国内大手の長州産業が太陽光パネルの新工場、『東日本工場』を新設する。福島県楢葉町の楢葉北産業団地内にある旧アンフィニ福島工場を改修して2026年春に開設し、26年秋の稼働を目指す。総投資額は30億円強とみられ、一部補助金を活用した模様だ。

同社は、旧アンフィニの工場建屋と土地を所有していた産業廃棄物処理の和幸から10月10日に購入した。敷地面積は約3.1万㎡、建屋は鉄骨2階建てで延べ床面積は約1.7万㎡で、年産能力200MWの生産設備を導入し、従業員を40~50人ほど新たに雇用して量産する。先々は年産能力を800MWまで拡張する予定だ。

山口県山陽小野田市内の本社工場では、年産能力500MW体制で住宅用太陽光パネルを量産している。生産規模は年間300MW程度で、全て国内の住宅用太陽光発電市場向けに出荷している。

一方、今回の東日本工場では産業用の太陽光パネルを量産し、北米に輸出して販路を開拓するという。これについて、岡本晋社長はこう思いを述べた。

「日本の住宅用太陽光という特殊な市場だけにとどまらず、機会があれば、競争力を高めて産業用の市場でも販路を開拓したいという思いはあった。パネル製造の知見やノウハウを活かし、産業用パネルで米国市場進出という次なるステージでの挑戦を成功させる」。

eye sight を読む

一覧を見る