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ソーラーフロンティア、陸屋根向けパネル設置で新工法開発

防水シート一体型

出光興産子会社のソーラーフロンティア(東京都千代田区、渡辺宏社長)は2023年2月15日、防水シート製造の住べシート防水と、陸屋根の防水機能を損なわない太陽光パネルの設置工法を新たに開発した。EPC(設計・調達・建設)会社を通じて提案する。

同社は、陸屋根架台の基礎となる金属アンカーを口径の小さいものに替え、アンカーの上から防水シートを敷く新工法を開発した。基礎と防水シートを一体にして防水品質を維持した。さらに、太陽光パネルに傾斜角を持たせるために必要だった部材を削減、基礎の上にレールを置き、パネルを水平に固定した。これにより、架台の部材を従来比で3分の1から最大2分の1に減らしたという。

ソーラーフロンティアソリューション事業セグメント事業推進部エンジニアリングユニットの北野貴寛主任は、「パネルを水平にすると、発電量は数%程落ちるが、アレイとアレイの隙間を減らせるので一般の工法よりもパネルの容量は20~30%増やせる」と語る。

住べシート防水のスミルーフDNの石丸進一マーケティングチームリーダーは、「今回の新工法で太陽光パネルを設置する案件に対しては、当社の協力会社が設置工事を行い、10年の防水保証を付与する」としている。

なお、ソーラーフロンティアは同工法を用いた出力50‌kWの太陽光発電設備を三井住友建設四国支店の社員寮に設置した。

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