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日東工業 再使用蓄電設備に10年保証付与

同社は商品化している再使用蓄電設備に10年の製品保証を付与する

配電盤製造の日東工業は2023年12月5日、すでに商品化している再使用蓄電設備に10年の製品保証を付与すると発表した。24年4月から保証を開始する予定で、提案を強めていく構えだ。

同社は、EV用車載蓄電池を再使用するフォーアールエナジーの蓄電池とPCS(パワーコンディショナ)などで構成した蓄電設備を23年4月に製品化した。蓄電容量50‌kWh以上を想定しつつ、要望に応じて蓄電容量を拡張できるようにするなど差別化を図ったが、長期の製品保証を提供しておらず、販売が伸び悩んでいた。

そこで同社はこのほど、国内で初めて再使用蓄電池に10年の製品保証を付与した。再使用蓄電池に加え、BMS(バッテリー管理システム)や付属の開閉器のほか、端子台まで標準保証の対象とし、メーカーの瑕疵で製品に不具合があった場合は修繕費や交換費を負担する方針だ。ただし、天災や施工不良、過失による故障は、保証の対象外とする。

日東工業EMS事業室の水越隆担当係長は、「再使用蓄電池が普及すれば、蓄電池の廃棄問題や希少資源の枯渇など、社会課題が解決に向かう」としたうえで、「保証を付与することで、顧客に安心・安全を提供していく」と語る。

同社は自社工場にも蓄電容量130kWhの再使用蓄電設備を導入済みだ

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