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WINコーポレーション 新トップランナー対応変圧器発売へ

中・JSHPと開発

変圧器などを卸販売するWINコーポレーション(東京都千代田区、魏欣社長)はこのほど、変圧器大手の中・JSHPと日本の新トップランナー基準に対応した変圧器を開発した。2026年4月の出荷に向け、9月1日から受注を開始する予定だ。

両社が共同開発したのは、26年4月から適用される新たなトップランナー基準に対応した変圧器である。製品群は、1台あたりの容量が50‌kVAから2000kVAまで、単相用と三相用をそれぞれ揃える。アモルファス鉄心を採用していることで待機電力の低減効果も期待できるという。

そもそも高圧受変電設備向けの油入変圧器やモールド変圧器は、『エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律』(省エネ法)で定められたトップランナー基準を満たさなければならない。現行の基準値は14年から適用されているものだが、12年振りに改定され、26年度からは更新時を含めて『第三次判断基準』と呼ばれる新基準に対応した変圧器しか使えなくなる。対象となる変圧器は高圧太陽光発電所などでも使用されるだけに、EPC(設計・調達・建設)企業なども対応を準備する必要がある。

中・JSHPは欧米などでも豊富な供給実績を持つ変圧器専業大手で、日本では火力発電所や系統用蓄電所向けのほか、柱上変圧器の納入実績なども有するものの、これまでトップランナー対応品は揃えていなかった。変圧器メーカー各社が新基準に適合した製品開発を進めるなかで、同社も新基準の適用時期に合わせ、国内総代理店のWINコーポレーションとともに今回の新製品を開発した。WINコーポレーションの魏欣社長は、「更新需要を見据え、小型化も追求した」としたうえで、「価格競争力や納期対応も強みだ」と語る。

JSHPとWINコーポレーションが共同開発した新トップランナー基準対応の変圧器

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