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ビプロジー、太陽光向け複合予測サービスに新機能追加

情報システム会社のビプロジーは、複数の太陽光発電設備の発電量や電力需要などをまとめて予測する新たなサービスを2025年7月1日に開始した。PPA(電力売買契約)事業者や電力小売り会社などへ提案していく。

同社は24年10月より太陽光発電の発電量や施設の電力需要から余剰電力量までを予測するサービスを提供しているが、このほど複数拠点をまとめて予測する機能を新たに追加した。電力データや気象データなどをもとにAI(人工知能)を活用して精度の高い予測システムに仕上げており、約30拠点、合計1.8MWの太陽光発電設備で実施した検証の結果、不足インバランス料金の負担が37%改善したという。

同社パブリックサービス第一事業部事業開発部事業開発二室の三枝功典氏は、「今後は中小規模の太陽光発電設備が増えることから、新機能を追加した」と経緯を述べたうえで、「電力小売り会社や発電事業者など、発電量や余剰電力量の予測が必要な事業者にサービスを提供していく」と語る。

26年度以降は、太陽光発電所をFIP(フィード・イン・プレミアム制度)に移行して蓄電池を併設する〝FIP転蓄電池併設〟向けに発電予測と市場価格等から蓄電池を制御するシステムを開発する予定だ。さらには発電バランシンググループの管理や発電計画の提出、インバランス負担も含めた業務代行サービスも提供していく方針だ。

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