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25年度第2回FIP入札、47件114.5MWが落札

前回に続き0円入札も

電力広域的運営推進機関は2025年8月22日、FIP(フィード・イン・プレミアム制度)の適用対象となっている出力250kW以上の太陽光発電設備の25年度2回目の入札結果を公表した。3回連続で募集容量を超える応札が集まり、47件114.5MWが落札した。

今回のFIP入札では、114.5MWの募集容量に対し、入札参加資格の審査に提出された事業計画が68件258.3MWにのぼり、63件223.3MWが参加資格を得た。うち60件201.9MWが応札し、募集上限となる47件114.5MWが落札した。

kWhあたりの上限単価が8.83円に設定されたなか、落札単価の最高は7.89円、最低は0円だった。加重平均落札単価は5.38円となった。

前回に続いて今回の入札でも8件が0円で落札した。ある関係者は、「資金調達先の金融機関などからFIPの取得を要請されることがあるとも聞くが、FIPそのものではなく、25年度から増額されたバランシングコストの獲得を狙った動きもあったようだ」という。

もっとも、経済産業省は25年6月に開催した審議会でFIPの入札制度のあり方を検討する方針を表明済みだ。今後の議論次第では再び一律のFIP単価の設定に戻る可能性もある。

なお、次回の25年度第3回入札は上限単価がkWhあたり8.75円で、今回の応札量を踏まえた募集容量は162.619MWとなる。事業計画の提出締切日が10月29日で、落札結果の公表日は12月1日の予定だ。

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