スマートシティ企画 ペロブスカイト太陽電池の評価・支援開始
自治体や企業の脱炭素化を支援するスマートシティ企画(東京都千代田区、石垣祥次郎社長)は2025年8月29日、技術ベンチャーのペクセル・テクノロジーズ(神奈川県川崎市、宮坂力社長)とペロブスカイト太陽電池の技術評価や導入支援を開始した。ペロブスカイト太陽電池を導入する自治体や企業に導入から運用まで支援していく。
ペクセル・テクノロジーズは、ペロブスカイト太陽電池を開発する桐蔭横浜大学発のベンチャー企業で、研究の第一人者である宮坂力教授が代表を務めている。スマートシティ企画は、専門性の高いペクセルと協業することで、発展途上の技術を第三者の立場から評価して導入支援を行う。
スマートシティ企画は、PPA(電力売買契約)やリース、自己投資などの導入法や、活用場所の提案や事業性評価を行い、ペクセル・テクノロジーズが発電性能などの技術評価を担う。25年9月4日に環境省が自治体や企業にペロブスカイト太陽電池の導入補助金の公募を開始したため、両社は時期を合わせて支援サービスを始めた。
スマートシティ企画は、自治体や企業の脱炭素化を支援し、計画策定などを手掛けている。30を超える自治体への支援実績があり、ペロブスカイト太陽電池への需要が一層高まるとみて、事業化に乗り出した。結晶シリコンなどと組み合わせるタンデム型など、評価するペロブスカイト太陽電池の種類も広く取り扱っていく方針だ。
同社の石垣祥次郎社長は、「ペロブスカイト太陽電池はまだ開発段階だ。正確なデータと評価に基づいたモデルケースを共有し、電力消費者の利益を念頭に支援していく」と方針を語る。
なお、同サービスの利用を検討している自治体や企業の初期相談は無料としている。