スイチョクソーラー 垂直太陽光の新製品発売
中国パネルメーカーと商品化
特殊架台を製造する独・ネクスト2サンの日本法人、スイチョクソーラー(神奈川県横浜市、ウーヴェ・リーブシャー社長)は2025年10月3日、太陽光パネル製造の中・フアサンエナジーと独占契約を交わし、共同で開発した垂直設置型の太陽光発電設備を日本で販売すると発表した。営農用太陽光発電などへ提案し、年間10MWの販売を目指す。
両社は、フアサンエナジーのn型単結晶でヘテロ接合の両面発電パネルで、反射を抑える防眩タイプを採用した。ジャンクションボックスの位置をフレームの端に寄せ、フレームレス仕様にすることで、垂直に設置した際に太陽光パネルにかかる影を減らした。欧州では販売しており、日本では25年10月から販売を本格化する。
もっとも、垂直設置型の太陽光発電設備を東西向きに置くと、南北方向に垂直にパネルが配置されるため、営農用太陽光発電に用いれば、正午頃の日影が小さくなり、遮光による作物への影響を軽減できる。
同社のウーヴェ・リーブシャー社長は、「積雪地域や牧草地、白系のセメント上では、反射光を取り込み、発電量が増加する」と説明する。すでに納入先は決まっており、早ければ26年初頭にも新製品を設置する。

垂直設置専用に共同開発した

