動力、重ね式折板屋根用パネル取付金具発売

新製品の重ね式折板屋根用取付金具『SMAC Z88』
動力は2025年12月8日、重ね式折板屋根用の太陽光パネル取付金具を発売した。オンサイト太陽光発電設備を提案するEPC(設計・調達・建設)企業などに販売していく構えだ。
同社は今回、重ね式折板屋根用の取付金具の既存品を改良した。屋根上に突き出た剣先ボルトを覆う形で取り付ける仕様にしつつ、剣先ボルトの位置に関わらず金具を固定できるようにした。剣先ボルトを避けて行う墨出し作業を簡素化したほか、事前に金具を固定する作業を不要にした。
重ね式折板屋根には、ルーフボルトで太陽光パネルを固定する工法もあるが、ドリルで開口する際に金属の切粉が出るほか、開口部からの漏水を懸念する声もある。そこで同社は、開口面積の少ない細目ビスを採用しつつ、金具裏に止水のためのゴムを貼付した。ドリルで開口する際にビスにゴムが巻き付くことで隙間が埋まり、防水効果が得られるという。
同社の芦原清一郎市場開発部長は、「出力100kW規模までの中小規模のオンサイト太陽光の需要が増えたので商品群を拡充した」と語る。
動力は24年9月よりハゼ式折板屋根用のアルミ製取付金具を販売。25年8月には太陽光パネルと金具の同時設置を可能にし、施工性を高めたうえで、勘合立平葺屋根にも対応させるなど、製品開発を強めてきた。

