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オーロラ・エナジー、蓄電池の経済性評価ソフト提供開始へ

系統用や併設用蓄電池の事業化判断に

電力市場の分析やコンサルティングを手掛ける英・オーロラ・エナジー・リサーチは日本市場向けに蓄電池関連事業の経済性を評価できるソフトウェアサービスの提供を開始する。すでに欧州などで提供しているソフトに日本仕様を施し、蓄電事業者や開発業者、金融機関などに2026年5月から販売する予定だ。系統用蓄電所や太陽光発電所併設蓄電池の事業化判断時などに活用できそうだ。

同社が提供を始めるのは、系統用蓄電事業など蓄電池を用いた事業の経済性を評価できるソフトウェア。年間契約のSaaS(クラウド型ソフトウェア)として提供する。具体的な利用料については非公表としたが、使用回数や同社による試算結果の追認の有無などによって料金が変動するようだ。同社日本法人リサーチ部の川俣大和部長は、「もともと経済性評価で利用していた社内用のソフトウェアを外部提供用に改良したもので、言語を日英対応にするなど日本仕様も施した」と説明する。

13年設立の同社は欧米やアジア、豪州といった世界各国で電力市場の分析サービスなどを展開。日本市場には23年に参入し、価格を含めた各電力市場や出力抑制の長期見通しなどを四半期毎に更新しているほか、戦略立案の支援や個別案件の詳細な分析・評価なども実施している。

川俣部長は、「当社は電力市場に関する予測・分析モデルを自社開発しているほか、専門人材も多数抱えている。その市場分析を踏まえた経済性評価も可能で、最近は系統用蓄電事業関連の引き合いが旺盛だ」と語る。

今回のソフトでは、電力エリアや予測シナリオを選択できるほか、蓄電池の持続時間や充放電効率、サイクル数、劣化率などの前提条件も細かく設定可能である。そのうえで電力市場別の収入見通しや最適な運用方法などを分析し、経済性を評価するので、系統用蓄電所や発電所併設蓄電池といった蓄電池関連事業の投資判断などに使えるという。

同社はこれまでも蓄電池関連事業の経済性評価を行ってきたが、「エクセルを用いた簡易的な評価か、個別案件の詳細分析しかなかった。今回のソフト提供はその中間に位置するものであり、用途や目的に応じてそれぞれを使い分けてもらえれば」と川俣部長は語った。

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