トップブランド!SMAパワコンの魅力

2016.03.01

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 SMAのPCS(パワーコンディショナ)が、日本で人気を博している。〝ファン〟が急増しており、2016年内にも出荷実績は1.5GWを超えそうだ。

 これまで、太陽光発電用のPCSを世界20ヵ国へ拡販してきた独SMA。累計出荷量は49GWに達した模様で、世界トップを独走している。
 SMAジャパンを通じて、日本にPCSを初納入したのが2012年8月。以後3年半で、定格出力500kW以上の大型PCS『サニーセントラル』の累計出荷台数は1000台を突破した。9.9kW〜25kWの中型PCS『サニートライパワー』は1.6万台を超え、3.5kWと4.5kWの小型PCS『サニーボーイ』は4.7万台に。16年内には日本向けの累計出荷量が1.5GWの大台に乗りそうだ。
 なぜ、SMAのPCSは日本で売れるのか。何よりも製品そのものに魅力があるからだろう。
 まず同社のPCSは電力変換効率が高い。太陽光パネルで発電した直流電力を交流電力に変換する基本性能が世界最高水準である。しかもSiC(シリコンカーバイト)半導体などの高価なデバイスは使われておらず、シンプルな技術で高効率化を実現。特筆すべきは、朝夕など低照度時の効率が高い点だ。SMAのPCSを使えば、発電量が増え、売電収入を多く稼げる。
 そのうえ、耐久性も優れている。国産の大型PCSのなかには、PCS本体を収納するためのコンテナと冷却設備を必要とするものもあるが、SMAのPCSはこれが要らない。堅牢な筐体と独自の『オプティクール冷却システム(特許取得済)』によって、屋外にそのまま設置できる。さらに、10年で交換しなければならない国産PCSに対し、SMA製PCSの設計寿命は20年だ。維持管理費を抑えられるのは言うまでもない。

強みは全方位提案

 さらに、SMAの強みは、他社とは一線を画する豊富な製品数だ。ゆえにユーザーの細かいニーズを汲み取った幅広い提案ができる。
 一般に、平坦な土地に大規模な太陽光発電所を建設する際は、大型PCSが有効だ。2MWを超える特高案件になると、定格出力の大きいPCSほど建設費を抑えられるため、SMAジャパンは、500kW機に加え、700kW機と880kW機の3機種を揃えている。
 ただ、大型PCSを運ぶための道路が舗装されていない山間部では、土地の造成費が嵩んでしまう。ここは中型PCSによる分散設置の出番であるが、SMAは、システム電圧1000V対応の20kW機と25kW機を用意している。
 とくに、MPPT(最大動作点追尾機能)が2系統内蔵されている25kW機を使えば、ストリングの入力電圧を最適に制御でき、分散設置のメリットを効果的に引き出すことができる。
 また、SMAのPCSは複数台連系しても個々のPCSが各々系統と同期するため、親機が故障・停止したために子機まで停止してしまうというマスタースレーブ方式で起こり得るリスクが発生しない。
 SMAジャパンセールスダイレクターの杉山竜太郎氏は、「適地の減少をきっかけに、昨夏から分散設置のニーズが急拡大していますが、案件によっては、大型PCSの集中設置の方がよいケースもあります。当社の強みは、あらゆる案件に対して、最適なPCSを提案できることです」と胸を張る。

〝蓄電池を選ばない〟新製品堂々発売

 そのSMAは、ここに来て日本向けの製品ラインナップを拡充する。3月2日に、蓄電ソリューションを可能にする新製品、『サニーボーイ・ストレイジ』を発表するのだ。家庭向け蓄電池の普及が本格化する20年以降をにらんで、顧客の獲得に乗り出す構えである。
 杉山氏は、「今後、蓄電池のコスト低減が劇的に進むはずです。数年後にどの蓄電池が主流になっているか、誰にも分かりません。当社はリチウムイオン蓄電池や鉛蓄電池など、どの蓄電池でも使用できる万能型のPCSを製品化しました」とし、新築住宅向けを中心に提案していく考えを示した。
 SMAでは、さらに住宅向け単相パワコン『サニーボーイ』に、これまでの3.5kW、4.5kWとあわせて5.4kWを追加する。
 一方で、同社は16年からPCSのシステム提案を強めていく方針だ。電気設備メーカーなどと提携し、PCSを受変電設備や保護装置などと合わせて一式セットで提案することによって、競争力を高める狙いだ。
 杉山氏は、「特に高圧案件、特別高圧案件に対して日本の重電メーカーを中心としたPCSメーカーはシステムソリューションの提供が得意ですが、我々SMAもアライアンスを組んだ協力会社様とシステムソリューションを提供していきます。また、これまでEPC以外にとってはブラックボックスであった太陽光発電所の構成について、施主様、ディベロッパー様、レンダー様を対象にセミナーを実施していきます。加えて、これまでも好評を頂いている中小型PCSの取扱いについてのトレーニング『ソーラーアカデミー』の回数を月1回から月3回に増やして実施していきます」という。
 『ソーラーアカデミー』とは、施工業者やO&M(管理・保守)業者を対象に、SMAがPCSの設置法やメンテナンスの手法などを指導する技術講習会だ。PCSの技術的な知見の向上とともに、自社製品を広く知ってもらう機会の場として機能しており、SMAは世界各地で開いている。
 日本では、SMAジャパンが自社のオフィスで開催している。実機を置いて、すべての参加者に実技体験してもらうなど工夫を凝らし、これまで500名ほどが参加した。受講者の数は年々増えている。

SMAジャパン株式会社
東京都港区芝3-23-1セレスティン芝三井ビル8階
E-mailinfo@SMA-Japan.com
http://www.sma-japan.com

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