独SMA、低圧太陽光専用5.5㎾機堂々発売

2020.10.01

PVeyePR

 PCS世界大手、独SMAの日本法人が9月30日に低圧太陽光発電所用のPCS、5.5kW機を日本で発売した。一体どのような製品なのか。

 太陽光発電用PCS(パワーコンディショナ)の製品群で他社を圧倒する独SMA。小型機から分散型PCSや超大型機まで、同社に依頼すれば、あらゆるPCSを入手できる。そんな同社の日本法人、SMAジャパンが日本向け製品群を刷新しており、9月30日には小型機の新製品、単相5.5kW機、『Sunny Boy 5.5-JP』を発売した。
 新製品は、パネル過積載率250%まで対応した低圧太陽光発電所向けの専用機種で、質量が17kgと軽い。PCS本体のQRコードを携帯端末で読み取れば、各種設定を簡易に行えるため、施工性が増すのだ。特筆すべきは、発電事業者にもお得な4つの無償サービスを受けられる点である。
 1つ目は、高速MPPT(最大電力点追随)制御技術、『SMA ShadeFix』の効果が得られること。ユーザーは影による発電低下を最小限に抑えられる。2つ目は、遠隔監視システム、『Sunny Portal』だ。ユーザーは発電量情報の収集から複数のPCSの一括監視や比較・分析まで可能になる。3つ目は、ユーザーに代わってSMAが監視して不具合を検出する不具合自動監視システム、『SMA Smart Connect』である。ユーザーのために無償で提供するのは業界初といえる。
 それでもPCSが故障した場合は、4つ目の『Sunny Boy 5.5kW コンフォートサービス』。これはSMAが新品のPCSを送り、ユーザー側で故障品と交換する従来のセンドバック方式であるが、今回SMAはその際の負担を考慮し、ユーザーに1.6万円キャッシュバックするのである。
 SMAジャパンの松岡啓介社長は、「低圧太陽光発電の全量売電はFITの対象から外されたとはいえ、まだまだ案件は残っています」とし、「世界で9.5万台以上売れたベストセラー品です。初年度2.5万台を目標に拡販します」と意気込む。
 SMAジャパンは10月8日12時からオンラインで低圧太陽光発電所用の新製品発表会を開く。また、10月27日(火)~29日(木)には新製品を含む施工研修が行われる。詳細は同社ウェブサイトで確認しよう。

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