リープトンが〝非FIT〟を後押し
オンサイトPPAを支える『RE:ピート』本格始動
太陽光発電設備メーカーのリープトンエナジーが新たな事業に乗り出した。協力会社のオンサイトPPA事業を支援する『RE:ピート』だ。その魅力とは。
神戸市に本社を構えるリープトンエナジーは、太陽光パネルや架台を製造する太陽光発電設備メーカーだ。太陽光パネルの国内出荷実績は500MWを超え、住宅用太陽光発電設備から特別高圧太陽光発電所まで全方位に販売してきた。
足元の市場では、FITの開発案件が縮小し、〝非FIT〟の事業モデルが立ち上がりつつある。そこで、同社は協力会社の非FIT事業を支援すべく新たなサービスを立ち上げた。それが『RE:ピート』(リピート)である。
『RE:ピート』は、EPC(設計・調達・建設)企業や販売・施工会社などのオンサイトPPA(電力売買契約)の事業化を総合的に支援するというもの。オンサイトPPAは、企業が初期費用の負担なく太陽光発電設備の再生可能エネルギー電力を自家消費利用できることから、脱炭素経営が本格化するなかで注目度は高い。だが、EPC企業や販売・施工会社が単独で手掛けるには困難も少なくない。
同社営業部の中上雄介課長は、「設備だけ揃えてもオンサイトPPAを事業化できません。そこで当社は、シミュレーションや提案書の作成、補助金申請代行や情報提供、自家消費用設備の設計支援、電気の需給管理に至るまで、協力会社と連携しながらオンサイトPPAの事業化に必要なサービスを一貫して提供することにしました」と説明する。
つまり、EPC企業や販売・施工会社にとって〝主体的に〟オンサイトPPA事業を始められる仕組みなのだ。中上課長は、「FITから次の時代に進もうとしている方々とともに需要を開拓していきたいと考えています」と話す。