3段構えの安全性!

ソーラーエッジのパワーオプティマイザ付きPCS

太陽光パネルの屋根上設置が進むなか、安全対策に有効とされるソーラーエッジのパワーオプティマイザ付きPCSに注目が集まっている。その特徴とは。

採用事例(日東電工社)

太陽光発電設備を工場や施設の屋根上に設置する事例が増えているが、安全対策がお座なりになってはいないだろうか。太陽光発電設備に求められる安全機能は、主に3点ある。第一に、常時の状態監視ができること。第二に、異常発生時に設備を緊急停止できること。第三に、災害時の消火活動や救助活動を妨げないことである。

そしてこの3点すべての機能を備えているのが、ソーラーエッジのパワーオプティマイザ付きPCS(パワーコンディショナ)だ。

まず、同社のパワーオプティマイザがあれば、太陽光パネルレベル単位の発電状態を日々監視できる。電流や電圧を細かく把握できるようになるわけだが、とくにモジュールの重要な安全機能であるバイパスダイオードの故障に気付きやすくなるという点が大きい。というのも、通常のパネルには3つのバイパスダイオードがあり、1つ故障すればパネルの電圧は3分の1下がるが、パネルが直列に20枚連なるストリングで見ると、電圧の低下率は60分の1程度だ。ストリング単位の監視では見落としかねないが、同社の製品を使うと、こうした異常も発見できるようになる。

次に、太陽光発電設備からの発火原因として、アーク放電がある。同社の製品には、直流アークを回路内で検知した際にPCSを停止する機能が内蔵されているのだが、この機能に加えて、同社はこのほど、オプティマイザ同士、あるいはオプティマイザとパネル間のコネクタ部の熱異常を感知する新機能を搭載させた。アークは結合部で多く発生するため、予防の精度をさらに高めたわけだ。同社はすでに新機能搭載の住宅用パワーオプティマイザを売り出しており、産業用の製品を2022年夏以降に日本で発売する予定だ。