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有力EPCがファーウェイの産業用蓄電池に熱視線

ニシム電子、技術力を高評価

九州電力グループのニシム電子工業(福岡市)は、産業用蓄電設備の提案に積極的なEPC企業の1社である。脱炭素経営が本格化し、太陽光発電設備や蓄電設備を全国で提案する機会が増えるなかで、このほどファーウェイの産業用蓄電設備を扱い始めたという。

EMS(エネルギー管理システム)など制御装置を自社開発する同社がファーウェイの産業用蓄電設備を選定した理由の一つは、技術力の高さのようだ。同社ESS事業推進本部ESS事業部の横尾貴志企画営業グループリーダーは、「BMUによる蓄電池の個別制御は、個々の蓄電池のSOC(充電状態)のバラつきによる性能低下を抑えられるので、設備の安定稼働の実現とともに、運用時における現場での調整作業を削減し、保守費の低減効果が期待できる技術です。それ以外にも見た目が綺麗で、内部配線などが整理されている点にも魅力を感じました」と語る。

同社は自社製EMSを活用しながら、用途や規模に合わせて大型機と中型機を使い分けていく考えである。横尾グループリーダーは、「2023年度の受注獲得に向けて提案を強めていきます」としたうえで、「より具体的に提案していくために、自社施設への中型蓄電設備の設置も検討していくつもりです」と意気込む。

ニシム電子工業はファーウェイ製産業用蓄電設備の提案に積極的だ。写真左がESS事業推進本部ESS事業部の横尾貴志企画営業グループリーダー