出力600W超!

トリナ・ソーラーがVertexシリーズ〝第二世代〟を堂々発表

技術のトリナ

上:トリナ・ソーラーをはじめとするパネルメーカーや材料メーカーなど関連企業39社が協力して600W超時代を推進していく 下:くにうみアセットマネジメントらが運営する出力235MWの発電所

同社は、太陽光パネルの変換効率や出力値で幾度となく世界記録を樹立し、Vertexシリーズでは先駆けて出力500W超を実現したが、今後も高出力化を追求する方針は曲げない。というのも、高出力化によって、パネルの設置枚数や基礎・架台、ケーブルなどの部材点数を減らせるうえ、施工時間の短縮化が図られ、太陽光発電所開発のコスト低減に寄与するためだ。

それだけに、新製品を発売したばかりだが、早くも20年8月に中国で開催された太陽光発電の展示会で660Wの超高出力パネルを新たに発表した。

そんな同社は高い評価を受けている。20年8月にノルウェーの第三者認証機関PVEL(=PV Evolution Labs)が発行した『PVモジュール信頼性スコアカード』では6年連続トップパフォーマーに選出された。ブルームバーグのバンカビリティレポートでも、5年連続で最もバンカビリティの高いパネルメーカーに選ばれている。

日本での実績も豊富だ。事実、パシフィコエナジーが岡山県美作市で運営する出力257MWの太陽光発電所や、くにうみアセットマネジメントらが岡山県瀬戸内市で保有する235MWのメガソーラーでトリナ・ソーラーの太陽光パネルが採用されている。高性能で信頼性も高く、金融機関から融資を受けやすいなど、事業者に対してメリットを訴求しやすい製品なのだろう。

トリナ・ソーラーは、日本に拠点を構えてから10年目を迎えたが、FIT終了後も日本市場で展開していくという。メガソーラーにはもちろん、自家消費用への採用事例も増えてきた。今後の展開に注目が集まる。

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