メガソーラーから住宅用まで全方位展開

世界首位ファーウェイが待望の住宅用蓄電設備発売

小型かつ軽量を実現 性能、安全性も◎

住宅用ハイブリッド蓄電設備『LUNA2000シリーズ』

ファーウェイの住宅用ハイブリッド型蓄電設備は、蓄電池やPCS、データ計測装置、専用アプリなどからなる。長寿命で安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン蓄電池を採用し、独自に設計を施したことで小型かつ軽量化を実現した。PCS本体の質量は、業界最軽量となる19㎏と1人でも取り付けられるほか、増設しやすいユニット式を採用した蓄電池部も1ユニットあたりの本体質量を約50㎏にとどめており、重機なしで設置できる。それだけに配送費や施工費を抑えられるという利点もあるのだ。

蓄電容量の拡張性も高く、1ユニットあたり5kWhの蓄電池を最大6台、計30‌kWhまで増設できる。しかもユニット毎に充放電機能が備わっており、異なる時期に蓄電池を増設しても、それぞれが最適に稼働し、最大限の性能を発揮する。つまり、利用者のライフスタイルに合わせて柔軟に増設できる蓄電設備なのだ。

基本性能も折り紙付きだ。PCSの最大変換効率が97.5%と高いうえ、自立運転機能が搭載。特定負荷方式と全負荷方式を選択でき、停電時には5秒以内に自動で蓄電池からの電力供給に切り替わる。100Vと200Vの同時出力が可能だから、利用者は様々な家電製品を使用できる。

さらに、ファーウェイは新製品に安全性を高める独自機能を盛り込んだ。直流アーク放電の発生時に自動で検出・遮断するAFCI機能である。万が一の火災事故を防止する注目の新機能であり、同社は先駆けて実装した。同事業部の秦文プロダクトディレクターは、「当社は一般消費者向けや携帯基地局向けに多く製品を供給していることもあり、設計では安全性や品質を最も重視したうえでコストパフォーマンスを追求しています」と説明。蓄電池部に温度管理センサを搭載するなど、AFCI機能以外にも安全性や品質を高める仕組みが随所に講じられている。

 

蓄電設備用管理システム『FusionSolar APP』(左)とハイブリッドPCS『SUN2000-4.95KTL-JPL1』(右)