エス・エナジージャパン、リパワリング全面支援サービス開始

リパワリング専用PCSを使用し、金融機関と連携

エス・エナジージャパンがこのほど、新たなリパワリング支援サービスを始めた。リパワリング専用PCSを使用し、金融機関と連携して発電事業者を全面的に支援していく。

太陽光発電所をリパワリング(改修による出力増)する発電事業が増えている。稼動から10年以上経過すると、太陽光パネルやPCS(パワーコンディショナ)が劣化しているため、最新機種に交換して発電の回復を図るわけだ。特にPCSに関しては、FIT初期に使われた集中型PCSを分散型PCSに換える動きが大半で、PCS世界大手のファーウェイ(華為技術)はかねてよりリパワリング用製品の開発を進めてきた。

ただ、課題もあるようで、ファーウェイデジタルパワー事業本部スマートソーラー営業部の村山慎一シニアアカウントマネージャーは、「リパワリング向けに当社のPCSは多く採用されていますが、発電事業者によっては、資金調達の課題などもあって、リパワリングに踏み切れない方もいらっしゃいます」と状況を語る。

そこでファーウェイはこのほど、韓・太陽光パネルメーカーの日本法人、エス・エナジージャパンおよび三菱UFJフィナンシャル・グループ傘下の東銀リースと、発電事業者のリパワリングを全面的に支援する新しいスキームを築いたのだ。

同社らは直流出力と交流出力を変えずに、既存の架台をそのまま使用してパネルとPCSを置き換えた。上からリパワリング前の発電所とリパワリング後の発電所