日本エネルギー総合システム、蓄電所開発で相次ぎ提携

日本エネルギー総合システムはこのほど、系統用蓄電所の開発で相次ぎ業務提携を交わした。グループ間で蓄電所の開発から建設や管理・保守、アグリゲーションまで一貫して請け負う構えだ。

日エネグループは、蓄電所が稼働した後もアグリゲーションからO&Mまで継続して請け負い、顧客の資産を守り抜く方針だ

日本エネルギー総合システム(香川県高松市、黒淵誠二社長)は2025年7月10日、衣料品販売のスターシーズと系統用蓄電所の開発に関する業務提携契約を締結したと発表した。スターシーズ向けに系統用蓄電所を開発し、EPC(設計・調達・建設)やO&M(管理・保守)を請け負う。アグリゲーションはグループ会社のRE100電力(東京都中央区、小西雄大社長)に委託する構えだ。

計画では27年度までに全国50ヵ所で系統用蓄電所を開発する。合計出力は100MW、合計蓄電容量は40万kWh規模に及ぶ想定である。なおスターシーズの提携先の蓄電池メーカー、ロベステックエナジーの蓄電設備も採用する考えだ。

一方で、同社は25年7月1日にも不動産事業などを行う秋山興産(香川県丸亀市、秋山憲夫社長)と系統用蓄電池事業で業務提携を交わした。秋山興産向けには26年度までに合計出力20MW、合計蓄電容量8万kWh規模の系統用蓄電所を10ヵ所開発する計画だ。開発からEPCやO&Mは日本エネルギー総合システムが担い、アグリゲーションはグループのRE100電力が請け負う。

このうち、鳥取県日野郡と島根県鹿足郡で開発している2ヵ所の系統用蓄電所は26年4月までに稼働する予定だ。いずれも出力は1.99MW、蓄電容量は8120kWhである。

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