日本エネルギー総合システム、三崎優太氏と新会社『でんき0』設立
住宅太陽光で異例の20年買取り開始
日本エネルギー総合システムが〝青汁王子〟こと三崎優太氏と新会社、『でんき0』を設立し、住宅用太陽光発電の余剰電力を20年間買取る独自のサービスを始めた。SNSを使って全国の施工店と再エネ商材を拡販していく。

新事業『でんき0』についてスキームを説明する三崎優太氏
太陽光発電所のEPC(設計・調達・建設)を手掛ける日本エネルギー総合システム(香川県高松市、黒淵誠二社長)は、かねてより太陽光発電設備や蓄電設備などの住宅用エネルギー商材を販売してきたが、ここに来て新しい販売スキームを構築した。
具体的には、日エネが全国の施工店とフランチャイズ契約を交わし、住宅用エネルギー商材を卸しつつ、エンドユーザーの余剰電力を高単価で買取るというもので、日エネは消費者が〝非FIT〟で新規導入する場合と、FITを終えた〝卒FIT〟の場合とでそれぞれ細かくプランを設けた。
非FITで太陽光発電設備と容量10kWh以上の蓄電設備を新規導入する顧客に対して、日エネは1年目から4年目まで25円/kWhで、5年目から10年目までは15円/kWhで、11年目から20年目までは11円/kWhで、それぞれ買取る。非FITで太陽光発電設備のみを導入する顧客に対して、日エネは1年目から10年目まで15円/kWhで、11年目から20年目までは11円/kWhで、それぞれ買い取る。
卒FITの場合は、容量10kWh以上の蓄電池を導入する顧客に対して、日エネは1年目から4年目まで25円/kWhで、5年目から10年目までは15円/kWhで、11年目から20年目までは11円/kWhで、それぞれ買取る。容量5kWh以上10kWh未満の蓄電設備を導入する顧客に対して、日エネは1年目から10年目まで15円/kWhで、11年目から20年目までは11円/kWhで、それぞれ買い取る。
日エネはさらに客先で発生する環境価値を0.4円/kWhで買取るため、消費者にとってはFITを活用して再エネ設備を導入するよりも遥かにお得なのだ。
日エネの黒淵社長は「FITを使うと申請手続きに時間がかかりますが、当社のサービスの場合は、その手間がないので、すぐに工事に取りかかることができます。契約から設置工事まで最短1ヵ月に短縮できます」と特長を述べたうえでこう強調した。
「太陽光発電設備と蓄電設備を導入すれば、確実に得をします。太陽光発電で電気をつくって、蓄電設備にため、その電気を使えば、電気を買わずに売ることができ、環境価値の販売も含めて得をします。電気代をゼロにして、手取りを増やしませんか」。
もっとも、今回のスキームの最大の特徴は、SNSを駆使したブランディングで認知度を高めていく点だ。黒淵社長は、『でんき0』という新会社をインフルエンサーの三崎優太氏と共同で立ち上げ、SNSで集客していく方針である。
黒淵社長は「影響力のある三崎さんのお力をお借りしてユーチューブやティックトックで集客していきます。最終顧客だけでなく、提携する施工店の営業人材の確保にも繋げていきたいですね」と語る。
日エネは当面、15社程度と連携し、体制が整い次第、100社まで増やしていく予定だ。興味のある施工店は、日エネを訪ねてみよう。

