サンヴィレッジ、アグリゲーションに本腰
電力小売りも開始
蓄電池併設発電所や蓄電所を新設

サンヴィレッジは蓄電池併設太陽光発電所の新規開発を本格化。26年1月には第1号案件が稼働した
そんな同社はすでに太陽光発電所のアグリゲーションを手掛けつつ、25年11月に自社の高圧蓄電所のアグリゲーションを開始。400億円を投じ、100ヵ所約230MWの自社蓄電所を建設し、自らアグリゲーションを実施していく。そして蓄電池併設太陽光発電所の新規開発にも乗り出した。これは、太陽光パネルを過積載した低圧太陽光発電所に蓄電容量250kWh~500kWhの産業用蓄電設備を直流リンク方式で併設し、発電事業を行うというもの。同社は26年1月に栃木県足利市で第1号案件を稼働させ、その電力を北海道の需要家に供給している。
三村社長は、「電力小売り用の電源に活用する予定で、需要拡大が見込まれる再エネ電力の夜間供給にも役立てることができます」とし、「中長期の供給力にしていくとともに、先々は複数の電源をまとめる形で調整力としての利用も想定しています」と話す。同社は、東京、東北、北海道電力管内を中心に中部電力管内の一部でも対応し、高圧案件も開発する。複数の低圧案件による一次調整力取引も実施する計画だ。EPC企業などとの協業を視野にパッケージ商品の提供も検討していく。
さらに同社は既設の太陽光発電所の〝FIP(フィード・イン・プレミアム制度)転〟支援も始めた。太陽光パネル交換などのリパワリング(改修による出力増)とともに、将来の蓄電設備の併設を視野に双方向パワーコンディショナへの交換も選択肢に加えた。三村社長は、「アグリゲーションだけでなく、FIP終了後を見据えた電力買取りまで対応します。蓄電設備の併設時には資金調達に関する支援も検討していくつもりです」と意欲的である。
また同社は25年11月には電力小売りを開始。家庭用では『ひなたんでんき』のブランド名で全国展開し、法人向けでは50Hzの東日本を中心に営業を本格化させた。代理店を募集しており、発電事業者のほか、地域のEPC企業や再エネ企業も有力な提携先になりそうだ。

