RE100電力、JC-STAR取得製品を採用したパッケージ「J-BESS」販売へ
競争力のある価格を実現
RE100電力が、JC-STAR取得製品を採用した系統用蓄電池の商品化を進めている。同等仕様の系統用蓄電池と比較して価格を抑え、拡販を目指す。

RE100電力は、JC-STAR取得製品を採用したパッケージを販売する
系統用蓄電所のアグリゲーションを展開するRE100電力(東京都中央区、小西雄大社長)はこのほど、出力2MW、蓄電容量8000kWhの系統用蓄電池『J−BESS』を商品化し、2026年9月に販売することを明かした。JC-STAR★1適合ラベル取得製品であるPCS(パワーコンディショナ)やEMS(エネルギー管理システム)等を採用し、系統用蓄電池システムとして商品化を進めている。発売初年度200基の販売を目指す。
きっかけは〝JC-STAR問題〟への対応だった。2027年度以降、系統連系に関するサイバーセキュリティ要件の適用に伴い、対象となるPCSやEMS等にはJC-STAR★1適合ラベル取得製品の採用が求められる。そこで同社は、JC-STAR★1適合ラベル取得製品を採用した系統用蓄電池「J−BESS」の商品化を進め、競争力のある価格で販売することとした。
同社はこれまで、グループ会社の日本エネルギー総合システム(香川県高松市、黒淵誠二社長)とともに系統用蓄電所の開発・運営を手掛けてきた。24年6月に鹿児島県霧島市内で出力1.99MW、蓄電容量8128kWhの蓄電所を初めて稼働させてから2年。26年6月末で系統用蓄電所の累計EPC(設計・調達・建設)実績は100件、出力換算で200MWに達している。さらに、同社は特別高圧蓄電所から高圧蓄電所まで全国600ヵ所以上で系統連系を申請しており、開発可能な案件が100ヵ所以上にのぼるという。
こうした状況下、JC-STAR問題で設備導入費が割高になれば、系統用蓄電所の開発が低迷しかねないため、同社は敢えてメーカーポジションに立ち、商品化を進めたのである。
一方、同社はFITの高圧太陽光発電所をFIP(フィード・イン・プレミアム制度)に移行し、蓄電池を併設する支援にも力を入れている。優先給電ルールの変更により、JEPX(日本卸電力取引所)価格が0.01円/kWhになるコマの多い地域ではFIP転とともに蓄電池を併設しなければ、収入減が解消されないからだ。対象となるPCSやEMS等についてJC-STAR取得製品の採用が必要となることから、今回の商品を提案していく考えである。
なお、RE100電力は、今後のJC-STAR★2以上の基準整備・導入に関する議論も見据え、新商品の開発を進めている。蓄電所の開発からEPCやアグリゲーション、O&M(管理・保守)に加え、メーカーに足を踏み入れたことで他社との差別化を図り、販売シェアの拡大を目指す構えである。

