圧倒的な価格力 『J-BESS』に問い合わせ殺到
販売代理店は7社限定。残り5社を緊急募集
RE100電力が『JC-STAR』取得製品を採用した系統用蓄電設備を商品化した。
同等仕様の系統用蓄電設備と比べて価格を抑え、代理店とともに拡販していく構えだ。

RE100電力は、JC-STAR取得製品採用の蓄電設備を拡販していく
系統用蓄電所のアグリゲーションを手掛けるRE100電力(東京都中央区、小西雄大社長)はこのほど、出力2MW、蓄電容量8000kWhの系統用蓄電設備、『J−BESS』を商品化し、2026年9月に発売した。『JC-STAR』★1適合ラベル取得製品のPCS(パワーコンディショナ)やEMS(エネルギー管理システム)、BMS(バッテリー管理システム)を採用、競争力のある価格帯で一式パッケージにして販売していく。
同社はこのほど、代理店の募集を開始し、すでに2社と代理店契約を結んだ。追加で5社まで代理店を増やし、計7社の代理店とともに、発売初年度350セットの販売を目指す。
商品化のきっかけはJC-STARへの対応だった。27年度以降、系統連系に関するサイバーセキュリティ要件の適用に伴い、対象となるPCSやEMSにはJC-STAR★1適合ラベル取得製品の採用が求められる。そこで同社はJC-STAR★1適合ラベル取得製品を採用した系統用蓄電設備、J−BESSを商品化し、競争力のある価格で売り出した。
というのも、同社はこれまで、グループ会社の日本エネルギー総合システム(香川県高松市、黒淵誠二社長)と系統用蓄電所の開発・運営を展開、26年6月末で系統用蓄電所の累計EPC(設計・調達・建設)実績が100件、出力換算で200MWに達した。現在は特別高圧蓄電所から高圧蓄電所まで全国600ヵ所以上で系統連系を申請しており、開発可能な案件は100ヵ所以上にのぼっている。JC-STAR対応で設備導入費が割高になれば、系統用蓄電所の開発が低迷しかねないため、敢えてメーカーポジションに立ち、商品化を進めたのだ。
同社は一方で、FITの高圧太陽光発電所をFIP(フィード・イン・プレミアム制度)に移行し、蓄電池を併設する支援にも乗り出した。優先給電ルールの変更で、JEPX(日本卸電力取引所)価格が0.01円/kWhになるコマの多い地域では〝FIP転〟して蓄電池を併設しなければ、収入減が解消されないからだ。その際、JC-STAR対応品でなければ系統連系できないため、今回の商品を提案していく。
RE100電力は、JC-STAR★2以上の基準設備の導入に関する議論を見据え、新商品の開発を進めている。蓄電所の開発からEPCやアグリゲーション、O&M(管理・保守)、そしてメーカーに足を踏み入れたことで、他社との差別化を図り、販売シェアの拡大を図る構えだ。

