再エネ発電所ファイル

Vol.56

新宮川発電所

丸紅100%子会社で再生可能エネルギー発電事業を手掛ける三峰川電力が運営する小水力発電所。新宮川では、駒ヶ根市中沢(旧中沢村)が1919年に公営水力発電所を建設し、村内全戸に電力を供給していたが、61年の豪雨災害で設備が破損し事業が廃止となった。その後、一部導水設備などが残置されたままになっていたが、国内の再エネ導入拡大の高まりを受けて地元自治体が再エネを推進。地域でも復活を臨む声が挙がり、三峰川電力へ発電所再生の協力要請があった。

発電所建設にあたって、三峰川電力は既存設備の再利用も検討したが、40年以上放置された設備は損傷が著しく、新設した。2008年から本格的な調査・設計に着手し、地元の合意形成や利害関係者との協議調整、許認可取得を経て、19年に発電所を稼働した。地域共生の一助とすべく、地元駒ヶ根市主催イベントや地元自治区の祭事への協賛活動なども行っている。

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