東京電力ホールディングス
蓄電池付きV2H発売 多機能型PCS搭載
東京電力ホールディングスは2024年3月21日、多機能型PCS(パワーコンディショナ)と蓄電池、V2H(車から住宅への電力供給)設備を組み合わせた新製品を開発し、受注を開始した。ハウスメーカーや商社などを通じて拡販していく。
同社は新製品を蓄電設備メーカーであるダイヤゼブラ電機と共同で開発した。出力5.5kWの多機能型PCSと蓄電容量6.21kWhの東芝製チタン酸リチウムイオン蓄電池に、出力6kW未満のV2H設備を組み合わせて製品化した。
同社らは、東電グループのエナジーゲートウェイが開発したAI(人工知能)機能を新製品に搭載。翌日の太陽光発電量や消費電力量を予測し、当日の発電量に応じて充放電を制御できるようにした。
また、EV(電気自動車)と蓄電設備を同時に充放電できる機能を持たせ、非常時には蓄電設備とEVに優先して給電する仕組みを設けた。
利用者はスマホの専用アプリで、電力料金や設備の稼働状況、電力の使用状況を確認できる。ただし、通信費は利用者の負担となる。
なお、同社は24年夏頃に単体のV2H設備を発売する予定だ。