新電力に瞬く寂光

[第68回]

系統用蓄電所の運用法

一次調整力取引の実務運用

蓄電事業者やアグリゲータは、どのように需給調整市場で取引しているのか。アンプレナジーの村谷社長が一次調整力取引の実務的な運用について解説する。

村谷敬(むらたに・たかし)

1980年生まれ。群馬県出身。成蹊大学法学部法律学科卒。行政書士。エナリス、エプコで培った電力自由化業界の経験を基礎に、電力ビジネスのコンサルティングを行う。エネルギー法務を手がける村谷法務行政書士事務所の所長を務め、2017年にAnPrenergyを設立、代表取締役に就任。

一般に、週間商品のうち大きな利益が望めるのは、一次調整力取引(オフライン枠を含む)だ。一次調整力は、継続時間が5分以上だから、三次調整力①(継続時間3時間)や二次調整力①②(継続時間30分以上)よりも短く、ブロックごとの放電量は少ない。一度満充電すれば、早々に電力量が不足することは考えにくく、複数のブロックをまとめて約定することができる。

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