オムロンソーシアルソリューションズ
多機能型PCS搭載の住宅用蓄電設備発売
小型PCS(パワーコンディショナ)大手のオムロンソーシアルソリューションズ(東京都港区、四方克弘社長)は2025年7月1日、太陽光発電と蓄電池、V2H(車から住宅への電力供給)ユニットを1台で制御できる多機能型PCSを搭載した住宅用蓄電設備を10月に発売すると発表した。主に戸建住宅向けに、向こう3年で1万台の販売を目指す。
同社が新発売する住宅用蓄電設備は、定格出力6kWの多機能型PCSと蓄電池用コンバータ、蓄電池ユニットとV2Hスタンドで構成。柔軟なシステム設計に対応しており、EV(電気自動車)購入時などにV2Hスタンドを追加設置することも可能とした。
蓄電池ユニットは屋内用で、蓄電容量は6.5kWhと9.7kWhから選べる。6.5kWhタイプは厚みが137mmと薄く、玄関や廊下などにも設置しやすい。蓄電池の使用周囲温度範囲の下限値も従来機のマイナス10℃からマイナス15℃に拡大、これまでよりも寒い地域でも設置できるようになった。
このほか、インターネットを通じて発電状況や蓄電池の充放電量などを確認できるうえ、動作モードの変更や充放電設定なども遠隔で操作可能だ。