Products Review

カナディアン・ソーラー

太陽光パネル新製品多数発表

(左)166㎜角セル156枚搭載の多結晶両面発電パネル (右)182㎜角セル156枚搭載の単結晶片面発電パネル

太陽光パネル世界大手の加・カナディアン・ソーラーは2020年7月1日、新製品を多数発表した。出力590Wの高出力太陽光パネルから軽量な太陽光パネルまで製品群に加えた。幅広い顧客層を取り込む考えだ。

新製品は大きく3種類。166㎜角セル採用品と、182㎜角の大型セル採用品に、軽量タイプである。全製品でハーフカットセルを搭載している。

166㎜角セル採用品では、単結晶型と多結晶型に、各々片面発電タイプと両面発電タイプを開発し、計4つ用意した。いずれもセルの搭載枚数は156枚である。多結晶型の片面発電タイプは出力485W、変換効率は20.6%。単結晶型の片面発電タイプは同500W、変換効率は21.2%である。

182㎜角セル採用品では、単結晶型のみとしつつも、同社はセルの搭載枚数を144枚と156枚の2通りに分け、各々に片面発電タイプと両面発電タイプを開発、計4つ商品化した。セル144枚搭載の片面発電タイプは出力が545W、セル156枚搭載の片面発電タイプは同590Wで、変換効率はいずれも21.3%である。

166㎜角セル採用品と182㎜角セル採用品の製造に際して、同社は独自の新技術を導入。セル同士を結ぶ電極の形状を変え、従来2㎜だったセル間を0.7㎜に縮め、受光面積を広げた。片面発電タイプには強化フレームを採用し、耐荷重性能を高めたという。さらに、良質なセルを赤外線カメラで選別して組み立てることで、局所的な発熱の発生を抑える技術を使用している。

軽量パネルについては、詳細の公表を控えたが、部材の見直しにより、従来品比32%の軽量化に成功したという。156.75㎜角の多結晶型セルを120枚搭載し、出力310W、変換効率18.7%を維持しつつ重量を12.5kgに抑えた。自家消費市場が盛り上がるなか、重量制限で設備の導入を断念した顧客へ訴求したい考えだ。

受注開始時期は、166㎜角セル採用品は20年8月1日、182㎜角セル採用品は21年の第1四半期、軽量パネルは20年7月20日を予定している。

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