FIT大改造の行方

明か暗か

太陽光関連市場の未来

FITを抜本的に見直しても、肝心のマーケットが冷え込んでは元も子もない。規模別にFIT大改造後の市場動向を予測する。

出力500kW以上の大規模太陽光発電のマーケットは、いまでこそ建設が盛んだが、長期的に見れば、縮小傾向は避けられないだろう。

経済産業省の統計によれば、2019年3月末時点の500kW以上の未稼働案件は22GWもあるが、このうち仮に半分の11GWが稼働するとしても、21年度内には大半が完工する模様だ。その後は、入札案件のみの開発となる方向で、楽観的に見ても、建設需要はせいぜい年間500MW程度で落ち着く見込みだ。系統接続問題などを考慮しても、新規開発の需要が再び拡大する可能性は低い。

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