eye sight

ダイヘン、VOLT販売とCATL蓄電池の売買契約締結

25年度内30万kWh調達

ダイヘンがCATL製蓄電池を本格的に調達する。CATLの国内正規代理店であるVOLT販売から2026年3月末までに計30万kWhに及ぶ蓄電池を調達する計画だ。(本誌・川副暁優)

変圧器大手のダイヘンは2025年8月6日、蓄電池世界最大手のCATL(寧徳時代新能源科技)およびCATL国内正規代理店のVOLT販売(東京都中央区、金山大地社長)と3社間で蓄電池の売買契約を結んだ。ダイヘンの服部将之EMS事業部長とCATLの朱威執行副社長、VOLT販売の金山社長は同日、大阪市内のホテルで調印した。

CATLが製造する蓄電池をVOLT販売が輸入・保管してダイヘンに供給するとともに、VOLT販売はO&M(管理・保守)を請け負う。ダイヘンは調達した蓄電池に自社のPCS(パワーコンディショナ)やEMS(エネルギー管理システム)、変圧器などを組み合わせて蓄電設備を構成し、SI(システムインテグレータ)として蓄電事業者に販売していく。 

ダイヘンは23年に蓄電所市場へ本格参入すると、蓄電池を外部から調達して自社のEMSなどと組み合わせて販売してきた。系統用蓄電設備の需要が急速に拡大するなか、蓄電池の安定調達に向け今回契約を締結した模様だ。26年3月末までにCATL製蓄電池を計30万kWh購入し、27年度末までに累計100万kWhまで調達量を増やす方針である。

左からダイヘンの服部事業部長、CATLの朱執行副社長、VOLT販売の金山社長

eye sight を読む

一覧を見る