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ボーダレス・ジャパン、住宅用太陽光を初期費ゼロで提供

蓄電池、V2H含む

ボーダレス・ジャパン(東京都新宿区、田口一成社長)は2021年10月、住宅用太陽光発電設備を顧客の初期負担ゼロで設置するサービスを始めた。蓄電設備やV2H(車から住宅への電力供給)機器を組み合わせるプランも用意した。30年までに6万世帯への提供を目指す。

同社は、顧客と15年のリース契約を結び、太陽光発電設備で発電した電力に加え、余剰電力の売電収入を顧客に提供し、顧客からは月額の利用料を徴収する。

月額利用料は、太陽光パネル設置枚数によって異なるが、出力3kW程の太陽光発電設備単体で6300円、太陽光発電設備と蓄電容量9.8‌kWhの蓄電設備で1.7万円、太陽光発電設備とV2H機器で1.4万円を目安とした。契約終了後には設備を譲渡する。

同社は、日本リビング保証が提供するメーカー保証終了後の保証延長サービスを活用し、全設備に15年間の機器保証を付与する。蓄電設備のみオプションで20年まで延長できるようにする。

提供対象は、新築住宅、既築住宅を問わないが、長期契約となるため契約者の年齢が65歳未満であることを条件とした。築年数による制限は設けない。現時点で北海道と沖縄、離島の住宅を対象から外しているが、今後は適用地域を拡大していく方針だ。

ボーダレス・ジャパンは07年に社会課題の解決を目指すという方針のもと設立、20年4月には実質再生可能エネルギー100%電力を提供する『ハチドリ電力』の販売を開始した。

同社ハチドリ電力事業部ハチドリソーラー事業の池田将太事業統括は、「再エネ利用を増やすことに加え、環境負荷を最小限に抑えながら、つくる人を増やす目的で今回の事業を立ち上げた」と経緯を語った。

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