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村上商会 太陽光搭載EVの実証開始

同社が提供した太陽光発電設備搭載EV

自動車部品を開発する村上商会(東京都目黒区、村上竜也社長)は2021年11月24日、太陽光パネルを搭載したEV(電気自動車)の実証実験を始めた。蓄電池に関する取り組みを支援する非営利法人であるいわきバッテリーバレー推進機構から補助金を受け、22年2月末まで実施し、ひまわり信用金庫の社用車として試験運用する。発電状況や走行履歴などを集め、実用化に繋げる狙いだ。

実証実験では、市販のEVに出力245Wの太陽光パネルと蓄電池を搭載し、蓄電池にためた電力を停車中にEV用蓄電池に自動給電するEVを開発した。

同社アドバンス事業部の菊地重人次長は、「搭載した蓄電池からの給電で走行できる距離は満充電でも7~10㎞程だ。これを20㎞程度まで伸ばし、最終的には無給電EVに仕上げたい。自治体や企業の営業車としての利用を想定している」と展望を語る。

同社は今回、カードキーによる車のシェアリングシステムを導入した。登録者は、インターネット上で車の利用状況の確認や利用予約を行え、鍵の管理が不要になる。

なお、同社は11月18日に岩手県久慈市とも同様の実証実験に着手した。期間は22年3月末までの予定だ。

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