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サンジュニア、卒FIT電力の買取り開始

自社施工の住宅用太陽光発電設備からの卒FIT電力を中心に買取りを進める

太陽光発電設備施工のサンジュニア(長野県須坂市、西原弘樹社長)は9月1日、FITの売電が終わる住宅用太陽光発電、〝卒FIT〟の太陽光電力を11月より買取るサービスの営業を始めた。同社が施工した設備の所有者から1kWhあたり9円、それ以外から同8円で買取り、電力小売り会社へ卸す。顧客サービスを拡充しつつ今後の事業展開に繋げる構えだ。

同社が施工した住宅用太陽光発電設備は累計で4500件にのぼる。農業協同組合を通じて高齢な農業者へ提案した案件が多く、西原社長は、「新電力会社とより高い売電契約を結ぼうにも、インターネットでの手続きが伴い、高齢者には困難」とし、「手書きで簡単に申し込めるようにしようと、今回のサービスを発案した」という。

同社の場合、今年11月で500件の顧客が卒FITを迎える。すでに顧客への案内を進めており、9月1日より正式に営業を開始した。

買取った太陽光電力は、法人向けの売電を専門とする電力小売り会社へ販売する。まとまった電力量を必要とする法人の需要に対し、小規模な電源を取りまとめることで訴求する狙いだ。

同社は地上設置型の太陽光発電設備も含めて、累計50MW以上の施工実績を持つ。自社でも電力小売りの資格を取得済みで、将来的には顧客の卒FIT電源を活用した新規事業の展開も視野に入れている。

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