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三井住友海上、PPA業者向け見舞金保険販売開始

三井住友海上火災保険(東京都千代田区、舩曵真一郎社長)は2022年2月21日、あいおいニッセイ同和損害保険とPPA(電力売買契約)業者向けの保険を発売した。太陽光発電設備の損壊で近隣者へ被害が及んだ場合にPPA業者が払う見舞金などを補償する。

一般にPPA業者の管理に非がなければ、自然災害に起因する損害は不可抗力ゆえ、PPA業者に賠償責任は発生しないが、PPA業者が被災者に見舞金を払うケースがある。そこで同社は、損害による見舞金を補償する保険を商品化した。年間200件、1億円の売上を目指す。

契約期間は1年間で、風災、雪災、雹災、落雷などの自然災害を対象とする。保険金の限度額は1000万円とし、被害者1世帯もしくは1法人あたり100万円まで補償する。災害発生時にPPA業者が払った見舞金に9割を乗じた額か、限度額のいずれか低い方を保険金として支払う。

PPA業者の最低保険料は年間50万円で、PPA業者が設置、保有する太陽光発電所の所在地や契約件数、設置面積などを勘案し、PPA業者ごとに年間の保険料を設定する。

新種保険部費用保険チームの山崎礼美課長代理は、「自然災害が多発し、災害で近隣住民に損害を与えた場合、事業者が見舞金を支払うことが予想される。台風のピークの夏場に万が一の備えとして活用してほしい」と語る。

主にオンサイトPPAでの活用を見込んでいるが、オフサイトPPA案件の相談も受けつける構えだ。

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